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[更新日:2020年5月23日]

東武朝日 1面記事

2020年5月22日発行(第960号)

今日救われたパンで、明日の誰かを救いたい
フードロス(食品廃棄)からフードシェア(食品共有)へ

独自のシステムで「フードバンク」
地域に寄り添うパン屋さん「小麦工房ひつじ」(越谷市)

小麦工房ひつじ「小麦工房ひつじ」代表の川野辺 翔さん北越谷にあるパン屋さん「小麦工房ひつじ(埼玉県越谷市大房943-7)」の代表・川野辺 翔さんが、フードロス解消と新型コロナウイルスなどによる景況不安に対する対策として、今年4月から独自の仕組みで「フードバンク」をはじめた。

原則17時以降残っているパン・サンドウィッチはフードバンク枠となり、購入した方に購入金額の10%(500円上限)分の金券「救パン券」が発券される。この「救パン券」は次回来店時に記載された額面の金券としても使えるが、自身で保有する必要がなければボードに貼り付け(寄付)ることもできる。もちろん、ボードに貼ったものを後に自分で使うのもあり。救パン券を貼り付けるボードは、「救パンボード」と呼ばれ、いわば来店者全員が使える共通の貯金箱だ。取材に伺った時は40円券から500円券まで50くらいの「救パン券」が貼られていたが、利用したい場合は、その中から1回1枚をはがして明記されている金額を上限に使用できる。子どもの食事に利用したり、何らかの理由で日々の食事に困っている方など、用途はさまざまだ。「額面の金券になる『救パン券』は、売れ残りそうなパンを救っていただいた証。そのパンが未来の誰かを救うかもしれない、そんな期待を込めて作った金券」と店主の川野辺さん

善意でつなぐ救パンボード

「救パン券」を貼り付ける「救パンボード」「救パン券」を貼り付ける「救パンボード」川野辺さんは、初めてこの「救パン券」を利用してくれた時のことをこう振り返る。「初めて利用された方は、コロナ問題で職を失った方でした。その方は店を以前利用されたことがあり、たまたま、当店で『フードバンク』をはじめたことを知ったそうです。あの時、失職したということを伝えてくれたことに勇気のある方だと感じた半面、それでも口にするのは辛かっただろうなとも感じました。だからこそ、救パンボードに貼られた券を使うときは遠慮せず使ってほしいです。こんな理由で使ってもいいのだろうか? なんて考えるくらいなら気楽に使って明日への糧にしてほしい。飲食店自体も大変な時期と言われていますが、こういう状況だからこそ地域のセーフティネットとなるのも飲食店の仕事だと思うんです。困ったらウチで飯を食えってね。食って一息ついたら少しはましになるかもしれない。その結果が巡り巡って次の誰かを助けることになるかもしれない。そうやって流れたらなんか好くないですか?」。

また、フードバンクシステムから生まれる寄付以外にも、賛同してくれる方からの寄付や既存のポイントカードからの寄付も受け付けているそうだ。店主自身も、フードバンク設定以前に完売した場合は500円分の救パン券を寄付しているという。

新型コロナ対策として宅配や地域支援活動も

同店では営業日なら全日宅配を可能とした。宅配範囲は越谷全域+α。予約は前日の12時まで。コロナ終息までは宅配料はサービスだ。

他にも、自粛によって増えた家庭の負担を支援するために地域の飲食店などが協同で立ち上げた、400円で名店の味をご家庭にがコンセプトの「越谷助け合い弁当」、同じく地域の飲食、物販店で取り組んでいる、地域個別配達システム「めぐるたねの配達便」の一端を担うなど、コロナ禍による不便を解消するための挑戦を続けている。

問合せ:小麦工房ひつじ 電話:080-6533-6681

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